M川をゆく - 河原で自然観察・採集 / 虫聴きサイクリング / ハゼ釣りポイントの下見

athemus992009-10-14



 一発目の記事は,文化昆虫学とは関係ない.カテゴリーとしては,徒然話に近い自然観察・採集といったところであろう.ただ,こういう活動が文化昆虫学の研究を進めていく上で重要な気もするので,この手の話もちょくちょく紹介させていただきたい.


 自転車で,H県M川に行ってきた.目的は,タイトルにあるように「河原で自然観察・採集 / 虫聴きサイクリング / ハゼ釣りポイントの下見」.ちょうど現在書いている文化昆虫学と昆虫生態学関連の論文の構想が煮詰まっていたので,これらをすることで気分転換をはかろうというのである.


 河川敷で自然観察・採集.これは河川敷で気の向くままに,自然観察や昆虫採集を楽しむということ.・・・,そのままである.場所はおおむね河口から6kmほどの右岸.特に狙いがあるわけではなかったが,強いて言うなら飼育観察するためにハサミムシがほしかった.というわけで,河原で石おこしをする.すると・・・,石おこし一発目で,ほしかったハサミムシが現れた.・・・実にあっけなかった.


 石おこしを続けていると,ハネカクシが2種類と小型のゴミムシが観察できた.また,他にいろいろと観察していると,ヤナギの木にヤナギルリハムシがいることを確認した.昆虫ではそんなところであろうか.特に気合いをいれていたわけではないので,成果としては十分である.ちなみに,ハサミムシ以外の昆虫は,お持ち帰りしなかった.


 採集中に川に目を向けると,一匹の巨大なほ乳類が泳いでいるのが見えた.・・・ヌートリアだ(多分).そういえば,先日Y川で見たばっかりだ.白昼堂々(夕方だけど),ゆっくりと目立つ場所を泳いでいる.まわりには隠れることができそうな場所も少ないので,どうやって生きているのだろうか?少し不思議だ.


 虫聴きサイクリングとは,自転車で河川敷(高水敷)を走りながら秋の虫の鳴き声を楽しむこと.採集・観察ポイントより3kmほど下流にあるハゼ釣りポイントへ向かう.今日は,コオロギの仲間がさかんに鳴いており,気温もちょうどよく,そのような環境を自転車で走るのは実に気持ちがよいものである.


 そして,あっという間にハゼ釣りポイントへ.ポイントでは,河原近くに自転車をとめた.そして,適当に座りながら持参したコーヒーを飲む.川で釣りをするひとはほとんどいなかった.川では,しきりにボラと思われる魚がはねていた.こうして,M川でゆっくりと楽しい時間をすごし,気分転換をはかった.さて,論文を書きはじめるとするか.


(研究主幹:シラトリ・ヨシエ)