今度はY川河口 - またまたハサミムシを採集




 最近,ハサミムシに夢中になりつつあり,様々な角度からハサミムシを観察をしたいと思うようになった - というわけで,今日の午前中にまたまた飼育用のハサミムシの採集に行ってきた.

 今回の採集ポイントは,下調べによりハサミムシがたくさん採集されるとわかっているY川の河口部にある緑地公園である(写真上左).



 公園内には,塩だまりがいくつか設置されており(写真上左:矢印部),その際(きわ)には狭いながら砂原が広がる(写真上右).そして,ちょうど満潮時の水位を示す位置には,ヨシのかれ茎などといった「ごみだまり」がある(写真上右:矢印部).そのごみだまりを,棒でほじくると・・・次から次へとハサミムシが出てくるのだ,・・・10分で結構採集された(写真下左).

 面白いことに,色々な大きさの個体が採集されるのだ.それは採集成果を見ていただければ,一目両全である.ちなみに,今回の採集では,大きな個体をより分けて採集した.つまり実際には,もっと小さな個体もいたし,小さな個体の方がより個体数が多かったということである.



 ハサミムシ採集後は,近くにあった公園内の東屋でコーヒーを飲む.じっとしながら昆虫を観察していても,なかなかに面白い.種名までわからないのが多いが,結構いろいろなものが観察された.

  ツマグロヒョウモン
  モンシロチョウ
  キチョウ
  シジミチョウの仲間
  ショウリョウバッタ(雌)
  エンマコオロギ
  コオロギ・キリギリスの仲間(数種?)
  アカトンボの仲間
  メマトイの仲間
  アリ類(数種)


   
 こんなことをしているうちに,文化昆虫学論文のアイデアもいくつか思いつき,なかなかよいときを過ごした.やはり,たまには採集しなきゃな.



(主任研究員:イケダ・カメタロウ)