2009-01-01から1年間の記事一覧

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (6) プリンのふたに棲むトンボ

ひとの こころのなかでしんかした こんちゅうたちをみつけよう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想昆虫」…

何故,コンビニに捕虫網? - 研究員の呟き@研究部No.2

先ほどちょっとした買い物のために,大阪市街地の某所にあるコンビニエンス・ストアに行ってきました.店に入り,欲しい品物をかごに入れ終えて,支払いを済ませようとレジに並んでいるときのことです. 店員の背後には,昆虫愛好家であるわたしにとって思い…

ブドウ虫にもバイオテクノロジーの光がとどく - 釣りと文化昆虫学(利用昆虫学)

<釣りと文化昆虫学> 2009年12月6日 高槻の水無瀬というところへ渓流釣りに行ってきた. ここには,自然の河川を利用した釣り堀があり,漁協のひとにアマゴやニジマスを放流してもらい,それらを釣ることができる.大人から小さい子供まで楽しめる場所であ…

研究所だより No.02 / 兵隊虫シリーズが「カミキリ通信」に連載されることになりました.

日本文化昆虫学研究所広報部です. 突然ですが,朗報です. 弊ブログで連載しておりました兵隊虫シリーズ「ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考」が,メールマガジン「カミキリ通信」にて連載されることが決まりました. 早速,今月25日に発行…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (5) 子供用マスクに棲むカブトムシの♂

ともだちといっしょに もうそうこんちゅうを おいかけまわしたあのひ 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想…

何故,「兵隊虫」と呼ぶのか? - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その3 / 3)

(2009/12/10, 19:00頃 - 文章構成を大幅に編集しました:管理者より)<大衆文化昆虫学考シリーズ> 兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である(初宿 2000).そんな兵隊虫ことツマグロカミキリモドキを使った子供遊び「兵隊…

「兵隊虫 - Soldier beetle直訳語源説」について - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その3 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> ここでは,大阪におけるツマグロカミキリモドキの俗称「兵隊虫」の語源を説明する仮説のうち,「Soldier beetle直訳語源説」の個人的雑感について述べたいと思う. 「Soldier beetle直訳語源説」について簡単に説明すると,兵…

「兵隊虫」の思い出 - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その2 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> 兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である(初宿 2000).そんな兵隊虫ことツマグロカミキリモドキを使った子供遊び「兵隊虫勝負」が,ある時期に大阪で流行っていた.それは衛生害虫であるツマ…

「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」に行きたい! - 研究員の呟き@研究部No.1

「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」が,大阪市立自然史博物館で2009年12月5日(つまり本日)から始まるようです(翌年1月17日まで).ヘルマン・ヘッセ(1877〜1962)は,ドイツ人ノーベル賞作家でチョウの採集を趣味としており,チョウやガが登場する小説や詩も多…

「兵隊虫」とは? - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その1 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> みなさんは,「兵隊虫」をご存じであろうか? この名前は関西,それも大阪の一部地域(出身の一部)の方にしか通じないかもしれない.兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である. ツマグロカミキ…

運営状況報告 No.2 @ 総務部

運営状況 - 2009年11月29日現在 [コメント] 現在当サイトは,「文化昆虫学」でググると2位に,「昆虫学で」ググルと28位に表示される.開設当初は,文化昆虫学部門1位,昆虫学部門3位に輝いたこともあったが,それは何故だったのか未だにわからない.とりあ…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (4) - リストバンドに棲む「イツツホシテントウ」

※昨夜(11月23日23時頃〜11月24日6時頃まで),誤って執筆中の草稿をアップロードしてしまいました.現在のものが完成稿です.よろしくお願いします. ひとの こころのなかでしんかした こんちゅうたちをみつけよう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモ…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (3) - みかん箱のナナホシテントウムシモドキ

ひとの こころのなかでしんかした こんちゅうたちをみつけよう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.地道な「妄想…

ヘビとの取引に失敗したからミミズは鳴けない? - 「蚯蚓鳴く」の真実

俳句とは,江戸時代に盛んになった五・七・五の音節から成る日本語の定型詩である.俳句では,主題(季語)に昆虫が比較的よく用いられることもあり,わたしも文化昆虫学の観点から注目している.そのこともあって,当ブログでは昆虫に関連する季語や俳句の…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (2) - 妄想昆虫採集とは?(後編)

ひとの こころのなかの こんちゅうさいしゅう・シリーズ 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造(あるいは妄想)によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.地道な「妄想昆…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (1) - 妄想昆虫採集とは?(前編)

ひとの こころのなかにすむこんちゅうを いっぱい,つかまえよう! 妄想昆虫採集とは ー 妄想の世界で昆虫を採集するわけではありません(笑).昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造(あるいは妄想)によって生み出された生き物たち,すなわち「妄…

昆虫とお笑い(続編) -ドランクドラゴンの昆虫研究家/ インポッシブルの「でっかい昆虫と闘おう」(改訂版※)

>一般的には,お笑いと昆虫とはつながらないように思う. 「本当か?」 前回,昆虫とお笑い(の文化昆虫学的知見)というテーマで, かつての吉本興業の虫博士ピン芸人(F. Y)と,益子卓郎(U字工事)のすべらない話「とんぼ捕り」を簡単に紹介した(前編 -…

昆虫とお笑い - 吉本のある元虫博士ピン芸人とU字工事の益子卓郎

昆虫をネタに笑い話をする漫談師がいたという - F. Y.:かつての吉本興業のピン芸人・虫博士.F. Y.さんは,昆虫の名前などをネタとして披露していたという.残念ながら,2007年に引退してしまったようである(引退されたと言うことで,一応名前はイニシャル…

わたしの「文化昆虫学」観 - ちょっと間違っているかも知れないけれど・・・ (1)

昆虫は人類の文化とかかわりをもち,人間の言語,芸術,歴史,哲学や信仰などに,多かれ少なかれ影響している.また,多くの人々は昆虫に嫌悪感をおぼえるけれども,人によっては科学的な興味を覚えたり,美しさを覚えたり,ペットとして飼育したり,あるい…

甲虫目を家の装飾に用いる鳥 - ニワシドリ

わたしは,昆虫の中でも甲虫目が一番好きである.甲虫目は生物のなかで最も種類が多く,その形態や生態の多様性も非常に高い.そんな甲虫目のなかには,金属光沢をもつ美しい種類もいて,特にそういう種類は文化的に装飾品や工芸品の材料に使われたりするよ…

運営状況報告 No.1 @ 総務部

運営状況 - 2009年10月18日現在 [コメント] 「文化昆虫学」でググると.当サイトが3位に表示された.「昆虫学」でググると,当サイトが65位に表示された.しかしながら,特に文化昆虫学に対する社会的関心はもともと高いとはいえない(新しい概念であること…

昆虫好き漫画家の軌跡- 手塚治虫記念館(徒然自転車旅行記)

「手塚治虫記念館へ行ってきた」 こう書きだすと,いかにも目的をもって行ったように聞こえるかも知れないが,実際にはそうではない.実は,現在着手している報告文(論文)を仕上げる目的で,原稿をもち自転車にのって徒然旅に出たのだった.そして適当な場…

研究所だより No.01 / いつ文化昆虫学のはなしをするの?

日本文化昆虫学研究所広報部です. 先日,「いつ文化昆虫学のはなしをするのですか?」との問い合わせがありました. ただいま,研究員が文化昆虫学に関する記事を執筆中です. まもなく公開できるとのことです. しばらくおまちください. 立ち上げて間もな…

今度はY川河口 - またまたハサミムシを採集

最近,ハサミムシに夢中になりつつあり,様々な角度からハサミムシを観察をしたいと思うようになった - というわけで,今日の午前中にまたまた飼育用のハサミムシの採集に行ってきた. 今回の採集ポイントは,下調べによりハサミムシがたくさん採集されると…

M川をゆく - 河原で自然観察・採集 / 虫聴きサイクリング / ハゼ釣りポイントの下見

一発目の記事は,文化昆虫学とは関係ない.カテゴリーとしては,徒然話に近い自然観察・採集といったところであろう.ただ,こういう活動が文化昆虫学の研究を進めていく上で重要な気もするので,この手の話もちょくちょく紹介させていただきたい. 自転車で…

はじめまして - JCEL開設

JCELこと,日本文化昆虫学研究所です. よろしくお願いします. 文化昆虫学について,色々と書ければいいかなとか思っています. 時々,脱線もしますが・・・. 当方は趣味で研究をやっており,完全なアマチュアです. 色々とご教示いただければ幸いです. …

掲示板(意見交換所)

お気軽にご利用下さい. (総務部:オオミヤ・ゴロウ)