愛と憎しみの狭間に - 小便器におけるテントウムシの分布記録

 テントウムシといえば,文化昆虫学の分野において重要な甲虫であり,多くの人々からその存在を好意的にとらえられている.それゆえに,多くの日用品にデザインのモチーフとして使われている.


 しかし,以下の事例は,テントウムシに対してどのような感情が向けられていると考えればよいのか・・・


 写真は,大阪府某所のショッピング・モールにある男子トイレの小便器である.矢印の先をみてほしい.そこには,明らかにテントウムシがうつっている.そうこれは,テントウムシが男子用小便器において標的(ターゲット)として使われているものである.まさに,愛と憎しみの狭間に住むテントウムシであろうか・・・.


(主任研究員:イケダ・カメタロウ)