コウチュウ目

ぼくらの妄想昆虫採集記[文化昆虫学フィールドレポート](15)クリーニング屋のカブトムシ「ケンちゃん」

ひとは むしをみて なにをおもう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想昆虫」は,ひとびとの心(観念)とい…

愛と憎しみの狭間に - 小便器におけるテントウムシの分布記録

テントウムシといえば,文化昆虫学の分野において重要な甲虫であり,多くの人々からその存在を好意的にとらえられている.それゆえに,多くの日用品にデザインのモチーフとして使われている. しかし,以下の事例は,テントウムシに対してどのような感情が向…

民明書房と昆虫(日本文化昆虫学研究所 - 「裏」特別企画)

書籍における昆虫の出現パターンとその役割の解析は,文化昆虫学の分野における一つのトピック(研究手段)である.この場合,多くは文学や絵本,漫画などが研究対象となり,図鑑などの生物学的な教材は通常対象には含まれない.しかし,わたしは,書籍を選…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (12) あぶない水着

ひとは かわいくてきれいな こんちゅうをそうぞうする 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想昆虫」は,ひと…

リアル妄想昆虫採集記 - マリア様の箱船

本研究所では,昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された昆虫の特徴を有する生き物たちを「妄想昆虫」と呼び,それらを本ブログの「ぼくらの妄想昆虫採集記」において紹介している.さて,今回の記事では「妄想昆虫採…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (5) 子供用マスクに棲むカブトムシの♂

ともだちといっしょに もうそうこんちゅうを おいかけまわしたあのひ 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想…

何故,「兵隊虫」と呼ぶのか? - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その3 / 3)

(2009/12/10, 19:00頃 - 文章構成を大幅に編集しました:管理者より)<大衆文化昆虫学考シリーズ> 兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である(初宿 2000).そんな兵隊虫ことツマグロカミキリモドキを使った子供遊び「兵隊…

「兵隊虫 - Soldier beetle直訳語源説」について - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その3 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> ここでは,大阪におけるツマグロカミキリモドキの俗称「兵隊虫」の語源を説明する仮説のうち,「Soldier beetle直訳語源説」の個人的雑感について述べたいと思う. 「Soldier beetle直訳語源説」について簡単に説明すると,兵…

「兵隊虫」の思い出 - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その2 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> 兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である(初宿 2000).そんな兵隊虫ことツマグロカミキリモドキを使った子供遊び「兵隊虫勝負」が,ある時期に大阪で流行っていた.それは衛生害虫であるツマ…

「兵隊虫」とは? - ツマグロカミキリモドキと大阪人の大衆文化昆虫学考(その1 / 3)

<大衆文化昆虫学考シリーズ> みなさんは,「兵隊虫」をご存じであろうか? この名前は関西,それも大阪の一部地域(出身の一部)の方にしか通じないかもしれない.兵隊虫とは,大阪の一部地域におけるツマグロカミキリモドキの俗称である. ツマグロカミキ…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (4) - リストバンドに棲む「イツツホシテントウ」

※昨夜(11月23日23時頃〜11月24日6時頃まで),誤って執筆中の草稿をアップロードしてしまいました.現在のものが完成稿です.よろしくお願いします. ひとの こころのなかでしんかした こんちゅうたちをみつけよう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモ…

ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (3) - みかん箱のナナホシテントウムシモドキ

ひとの こころのなかでしんかした こんちゅうたちをみつけよう 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.地道な「妄想…

昆虫とお笑い(続編) -ドランクドラゴンの昆虫研究家/ インポッシブルの「でっかい昆虫と闘おう」(改訂版※)

>一般的には,お笑いと昆虫とはつながらないように思う. 「本当か?」 前回,昆虫とお笑い(の文化昆虫学的知見)というテーマで, かつての吉本興業の虫博士ピン芸人(F. Y)と,益子卓郎(U字工事)のすべらない話「とんぼ捕り」を簡単に紹介した(前編 -…

甲虫目を家の装飾に用いる鳥 - ニワシドリ

わたしは,昆虫の中でも甲虫目が一番好きである.甲虫目は生物のなかで最も種類が多く,その形態や生態の多様性も非常に高い.そんな甲虫目のなかには,金属光沢をもつ美しい種類もいて,特にそういう種類は文化的に装飾品や工芸品の材料に使われたりするよ…