みんなの文化昆虫学的詩 - 秘密結社「ショッカー」に入りたい

<みんなの文化昆虫学的詩シリーズ>


 本日は,本ブログの読者Tさんから送られてきた一通の手紙に書かれていた一編の詩を紹介したいと思います.読者Tさんは,昆虫の研究者になりたいのでしょうか?

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<秘密結社「ショッカー」に入りたい>


 秘密結社「ショッカー」に入りたい.

 なぜならば,たっぷりと昆虫の研究をさせてくれそうだから.

 昆虫と人間をかけあわせるという研究,

 倫理的には問題ありだけど.


 しかし,それだけの技術があるならば,

 悪事をはたらかずとも,十分世間でやっていけるんだけどね.

 目的が世界征服だからか・・・.

 でもだったら,もっと「まじめに」戦いなさい.

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 「ショッカー」とは - 仮面ライダーに登場する謎の国際的秘密組織.「ショッカー」は,動植物のもつ能力とメカニズムによる強化を加えた改造人間を使って世界制覇をたくらむ悪の秘密結社という設定です.ゆえに,ほとんどの怪人は動植物由来の改造人間で,怪人の名前もそのモチーフにちなんでいます.昆虫系の怪人が多いというのも,うなずけるというものです.

 ちなみに,仮面ライダー自身もショッカーにて改造されたバッタ人間です.きっと,ショッカーの研究員のなかには,かなりマッドな昆虫研究者がいるのでしょうね.ショッカーという組織は,善であれ悪であれ生物多様性の価値(重要性)については熟知しているものと思われます.もしかして,ショッカーは世界征服をたくらみつつも,自然保護活動については熱心であり,立派な信念と一流のノウハウを持っているのではないでしょうか?

 ここで注意したいのは,仮面ライダーは正義の味方ながら,もともとは悪の組織の戦闘員としての役割を与えられようとしていたという点です.つまり極論を述べると,ある意味で仮面ライダー→バッタ→悪の象徴とも考えられるのです.でも,何で仮面ライダーだけが,ショッカーをぬけだそうと思ったのでしょうか?


(研究員 / 普及員:ツマキ・マツキチ)